みなさんは洗濯ってお好きですか~?
晴れの日の洗濯は、なかなか清々しい気分で干せるけど、
雨の日で、だけどどうしても洗濯しなきゃって時ありますよね~。
私達「手仕事デザイン」では、
自分達で革を染めて革製品を作ったりもしている訳なんですけども、
「染め」とセットになっているのが「洗い」という工程です。
「革を染める」と聞くと、
なんとなく「ああ~染めているのね~」と認識して頂けると思うのですが、
「革を洗っています」と言うと、
意外とビックリされる方が多いです。
「革=水に弱い」
という認識が、どうも日本では一般的になっているようです。
ショップなんかで、店員さんが「雨や水気にお気を付けください」
みたいな感じで結構強調されたりするので、
「革に水は絶対ダメー!」という認識になっているのかな~。
そういう僕も、
昔は革に雨は絶対ダメだと思い込んでいましたしね。
どうして店員さんが「水に濡らしちゃダメ」というのでしょうか。
その理由は、「革が水に弱いせい」では無くて、
「革は水に濡れると色落ちしやすいから」という理由なんですね~。
色落ちすると、洋服等に色移りする可能性があるので、
それで「雨や水気にお気を付けください」を強調するんです。
なので、革製品って水に弱い訳ではありません。
本当はジャブジャブっと洗えちゃうんですよ。
※一部、水に弱かったり、洗う事が不向きな革製品もあります。
一例としては、表面を樹脂等で覆っているエナメルやエキゾチックレザーなど。
また、防水スプレーを使用された革製品の場合は、
洗ったときに不具合が起こる事もありますのでご注意下さいね。
他メーカーさんの商品については明言できませんが、
当店の商品についての、ケア方法や洗い方については、
今後メンテナンス研究コーナーを作り公開していく予定です。
ちなみに革製品って、レザーケアのプロでも、オススメのやり方が全然違ったりします。
ケア&メンテナンスの自由度が非常に高いのが革製品の魅力なので、
オイル一つとっても、お客様の好みによってチョイスすべきものがまったく違うんですよね。
そこが面白と思うので、当店のお客様や、
サイトを見に来てくれている方々と情報交換しながら、
作っていくコーナーにしたいですね。
それでは、どうして革製品が洗えると言うのかの根拠を説明します。
それは、革の製造工程では、
革を思いっきり洗っているからです。
めちゃくちゃ単純な理由ですよね。
革の製造工程では、「洗い」って沢山出てくるんです。
なので、革は水に弱くないし、洗えるものという訳なのです。
ただし、革以外の素材も使用している革製品の場合は、
使用している物や、使用の仕方によっては、
「革は問題無いけど他の素材がダメ」
というパターンも起こり得るのでご注意下さいね。
それでは、わたしたちの染色後の洗い工程について簡単に。
革を染色後、ジャブジャブとぬるま湯とオリジナルブレンドの洗浄液を使って、
一枚一枚手作業で洗いをかけます。
(洗浄液といっても、汚れを取りたい訳では無いので、
ほとんど洗浄成分は入っていなくて主成分はオイルです。)
一度だけ洗うのではなく、
何度も何度も手作業でもみ洗いする事で、
自然なシボを立たせ、風合いが良くなるようにやっています。
また、染色後に洗いをかける事によって余分な染料が流れてくれるので、
色落ちの度合いが少なくなるんですよ。
洗いを終えたら、
軽くオイル入れてあげます。
(オイルはここで一気には入れません。
風合いを調節しながら数日に分けてオイル入れします。)
タオルで水気を拭き取ったら、
洗濯物のようにブラブラと陰干しです。
(革製品を形にしてから洗う場合は、
水の重みで伸びないように、最初は吊るさずに干しています。)
わたしたちの使っているこのレザーは、
ベジタブルタンニンレザーといって、
ミモザなどの渋(タンニン)を使って作られた革なので
光があまり当たらないように保管しなければなりません。
ベジタブルタンニンレザーは、
歴史も古く、もっとも革らしい革と言える種類になるので、
非常に経年変化が起こりやすい革です。
すなわち、使えば使うほど味わいが出てくる革なんです。
結構こだわりっているオリジナルレザー。
このレザーを使って展開する「えみいろ。」の革製品を
早く皆さんにお届けしたいですね。
お店のオープン準備&制作頑張ります。